2025年5月2日、カトマンズ – エベレストでの安全性を向上させ、遭難者を減らすための決定的な措置として、ネパール政府は厳格な新規則を導入しました。これにより、すべての登山者は、世界最高峰への挑戦許可を得る前に、まずネパール国内の7,000メートルを超える峰に登頂することが義務付けられました。
今回の登山規則の改定は、長年の懸念事項であった登山道の混雑、未経験者の増加、そして標高8,848メートル地点における環境負荷の増大を受けた決断です。この変更により、極限の環境に耐えうる実績を証明した登山者のみがエベレストに挑める体制を整えます。
エベレスト登山規制の主な変更点
1. 登山実績の義務化
- ネパールの7,000m級の峰(バルンツェ、プモリ、ヒムルンヒマールなど)の登頂証明が必須となりました。
- アマ・ダブラム(6,812m)は、その技術的な難易度から考慮の対象となる場合があります。
- 不正防止のため、観光局(Department of Tourism)が登頂証明書の厳格な確認を行います。
2. 安全対策と健康診断の強化
- 遠征開始の1ヶ月以内に政府認定機関が発行した健康診断書の提出が義務付けられます。
- 許可証(パーミット)の譲渡や再割り当ては一切禁止されます。
- 外的要因(戦争、自然災害)によるキャンセル時の返金はありませんが、2年間の期限延長または他峰への振替調整が可能となります。
3. 環境保護措置
- 従来の預け金制度に代わり、返金不可の「清掃手数料」が導入され、廃棄物管理と保全活動の資金に充てられます。
- ゴミの放置に対する罰則が強化され、罰金や登山禁止措置が適用されます。
- 遺体収容保険への加入が義務化されます(収容費用は1件あたり2万ドルから20万ドルと推定)。
4. 監視体制と罰則の強化
- すべての遠征隊において、ネパール人ガイドおよびサポートスタッフの同行が義務付けられます。
- 違反に対する厳罰化:
- ネパール人登山者:10年間の登山禁止および許可証相当額の罰金。
- 外国人登山者:5年間のネパール入国禁止および罰金。
規制強化の背景
遭難者の増加と過密化
- 2023年にはエベレストで18名の死者が出ており、その多くが経験不足や高所での渋滞が原因でした。
- ヒラリー・ステップやサウス・コル付近の混雑は、疲労や凍傷、ひいては致命的な事故のリスクを増大させています。
環境汚染の深刻化
- 長年にわたり蓄積された酸素ボンベやテント、排泄物により、エベレストは「世界で最も高い場所にあるゴミ捨て場」と揶揄されてきました。
- 新設される「ゴミ管理基金」は、大規模な清掃活動の財源となります。
経済的・業界への影響
- 許可証の費用が11,000ドルから15,000ドルに値上げされました(2025年9月より施行)。
- 8,000メートル峰において、登山者2名につき少なくとも1名のガイド雇用が義務化されます。
- 多様な反応:
- 専門家による支持: 「この規制は多くの命を救い、エベレストの未来を守ることにつながるだろう。」 — カミ・リタ・シェルパ氏(エベレスト登頂回数世界記録保持者)
- 運営会社からの懸念: 「登山者の減少は収益に影響するかもしれませんが、長期的なメリットは明らかです。」 – 遠征会社代表者。
登山者が知っておくべきこと
- 法案は最終審議中: 現在最終段階にありますが、2026年の登山シーズン前に可決・施行される見通しです。
- 遠征運営会社は、より厳格なロジスティクスとクライアントの審査に適応する必要があります。
- 安全と持続可能性の優先: エベレストへの道は、以前よりも長く、費用のかかるものとなります。しかし、それは「安全性」と「持続可能性」を最優先した、より価値のある挑戦となるはずです。
ガーレトレックス アンド エクスペディションの責任ある登山への取り組み
倫理的なヒマラヤ遠征のリーダーとして、ガーレトレックス アンド エクスペディションは、エベレストとその登山者を守るためのネパールの取り組みを支援しています。当社では以下を提供しています:
✔ 条件を満たす7,000m級の峰(バルンツェ、プモリ、ヒムルンヒマール)のガイド付き登山。
✔ 新規則に準拠した許可証取得の全面的なサポート。
✔ 環境への影響を最小限に抑えるための持続可能な登山の実践。
責任あるエベレスト登頂プランの構築は、ぜひ弊社にご相談ください。




